いきなりですが、『チヌの落とし込み釣り』という、かなりマニアックな釣りを始めてみました。始めたきっかけは、会社の上司がこの道のエキスパートでして、「行くよ!」と誘われてフラフラとついていったのがきっかけです。
この落とし込みという釣りですが、チヌ(黒鯛)という魚の「堤防の際(ヘチ)を落ちてくるエサに条件反射で飛びつく」という習性を利用し、比較的気軽にできるわりに、”野武士の引き”と言われるチヌの豪快な引きを楽しめるという釣りです。
連れていかれたのは、博多にある”沖堤”と言われる堤防で、堤防に行くには渡船に乗らなければいけません(初体験)。渡船は「はやと丸」といい、渡船料は往復で2,000円です。博多の沖堤には
- 一文字
- 切れ波止
- 新波止
- ソロバン
- 白灯台
- 赤灯台
などなど、様々な釣りポイントがありますが、一度渡った堤防から他の堤防に移る際は、500円/回の追加料金がかかります。
乗り場または乗船してから渡船料金を支払い、エサを買います。
落とし込みに使うエサは釣る場所によって様々あるそうですが、この日は「カラス団子」という、小さなカラス貝がカラス貝の出す糸のようなもので団子状に塊になっているものを買いました(200円/パック)。
一文字波止にわたり、この日のために買った落とし込み用の太鼓リール(5,000円)を、ひとつテンヤ用の2.4mの短い竿につけ、2号の道糸に1.5号のハリスをつけ、5号のチヌ針にカラス団子の糸を巻きつけるようにつけていざ釣行開始となりました。
落とし込みの釣り方ですが、その道のプロのサイトを探してもらったほうが詳しく書いてありますので参考にしてほしいのですが、要は
堤防の際スレスレ(20cm以内)にまっすぐタナまでエサを落としていき、アタリがあったら釣りあげる
という、書くだけならたったこれだけのシンプルな釣りです。ただし、同じ場所で延々とエサを落とすのではなく、エサを落としたら横に何mか移動してエサを落として、何もなければまた何mか横に移動して、ということを延々と繰り返し、堤防を歩き回るというある意味我慢と体力勝負の釣りだったりしますw。
私も上司のレクチャーに従い、延々と落とし込んで行きました。・・・が。
何時間も何も起こりませんでしたw
あまりにも何も起こらないので心が折れかけたのですが、15時30分頃、落としたエサを引き上げようとしたらなんか重い。
「根がかりしたかな?」
と思ってどぉりゃっと引っ張ったら
ぐにゅぁああああああ
という強烈な引き。竿と糸がミシミシいっています。なんだこりゃと若干慌てて竿を立てようとしてもググググググンッと引き込まれる。リールのドラグを締めていなかったのでリールが逆回転し、リールのハンドルが指にバシバシバシッと当たって思わず「アタタタタタッ」。
幸いなことに、最初に「根がかりか?」と思って思いっきり引っ張ったのが良かったのか、堤防の潮通しの穴に潜られることもなく、何とか浮かせることができました。みるとあがってきたのはチヌ!しかもでかい!
ここでふと気が付きました。
タモ持ってないしっ!w
とてもごぼう抜きできるサイズじゃない(ハリスがブチ切れる)ので、なんとか遠くで落とし込んでいる上司のそばまでチヌを引っ張ってwいたら、近くにいた親切な方が「タモ無いの?」と声をかけてくださり、無事に取り込むことができました<(__)>
というわけで冒頭のチヌの画像は、人生初落とし込みでゲットした初チヌ(46cm)の映像です。
何時間も我慢して待ち続けて待ち続けて待望の1枚。・・・はまりましたw
こうして、落とし込みにはまった(はめられた)わけで、今では道具だけはベテラン級になりました(私は形から入るタイプ)。博多沖堤は気軽に行けるので、常連さんの邪魔にならないよう、隅っこのほうで鍛錬しようと思います。
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