RFマウントの大三元レンズ。RF 70ー200mm F2.8L IS USMを購入しましたので簡単にレビューをしてみようと思います。
それでは早速開封の儀。
箱の大きさはEF 100-400mm と同じくらいでしょうか。真っ黒な箱にレンズの写真がプリントされています。
箱の蓋を開けるとレンズポーチが入っています(使わない・・・)。
中蓋と発泡スチロールを取り出すとレンズお目見え。ビニール袋に包まれています。
発泡スチロールごと取り出すとこんな感じ。
レンズフードはこのようにレンズと下の発泡スチロールとの間に入っていました。
ビニール袋から本体を取り出しました。驚くほどコンパクトです。こちらからはフォーカスレンジ、AF/MF切り替え、ISのON/OFF、ISモード切り替えスイッチがみれます。三脚座はネジを緩めて引っ張ると簡単に外すことができます。
レンズフードを取り付けてみました。
RF 24-70mm F2.8L IS USMと比べてみました。露出がちょっとアンダーで分かりにくいですが、長さにして1cm程度しか違いがありません。
伸ばすとこんな感じ
レンズフードをさか向きに取り付けて。ちなみに右隣にチラッと写っているのはストロボです。
EOS Rに取り付けてみた図。レンズフードがちょっと大きいのであれですが、標準ズームと変わらないサイズ感は衝撃の一言です。EOS Rに取り付けても約1.6kgと、EF100-400やEF70-200と変わらない重さというのは本当に驚きです。レンズのスペック等は公式サイトで見ていただくとして、やはり印象的なのはこのコンパクトさだと思います。
では早速作例を。例によって名古屋の東山動植物園です。
Avモード、WBは曇り、絞りは基本的に開放で撮ってみました。
掲載している画像はJPEG撮って出し。クリックすると原寸の画像が見れます。
草を食むサイ。前ボケとなった木の枝、餌の草の瑞々しさ、サイの皮膚の質感、そして背景の柔らかなボケ具合をご確認ください。
カンガルー。目元にピントが来ていますが、カンガルーってまつ毛があるんですね。それがわかるほどの解像感。いかがでしょう。
「すん」とか言ってそうなカメラ目線のライオン。立髪の質感。周りの落ち葉や枝葉の描写に全く隙がないように見えます。立体感も素晴らしいですね。
高いところに置かれた餌(草)にありついているツキノワグマ。艶々の黒い毛並みがしっかり描写されています。滑らかな手触りを想像させる毛並みの描写力には唸らされますね。
久しぶりに外で見たメガネグマ。なぜか哀愁を誘う顔つきをしていますね。
背景が明るいのでちょっとアンダーになってしまったコアラ。しかしF2.8の明るさによって、ISO640で捉えることができました。軽くキャッチの入った瞳、艶やかな爪、しがみついている木の質感、そして細かな毛並みがよく解像されています。
孔雀の背中にピントを合わせて。東山動植物園の鳥ハウスは網もなくて本当にすぐ近くまで寄ってきてくれるので、RF 70-200mm F2.8L IS USMの最短撮影距離70cmを活かすことができそうです。孔雀の羽の色鮮やかな色彩、羽の1本1本までしっかり解像しています。
ホンドタヌキ。周りの草のボケ具合と相まってまるでそこにいるかのような立体感を表現できました。
花(薔薇)3連発。最後の1枚だけF5.6まで絞ってみました。最短撮影距離が短いこともあって、花をドアップで捉えることができます。F2.8でのピント面のシャープさ、そしてなだらかなボケはさすがの一言です。
わがままな体毛を持つロッキーチャック、じゃなくてカナダヤマアラシ。ピンピン飛び出ている細い毛(針?)もよく捉えています。ちなみにこの子は今年(2019)、この動物園から脱走したことがありますw
トナカイ。近くにいた親子の会話:
母:「ほらほら○○くん、スヴェンがいるよ〜」
子:「わー」
なるほど、今の時代、トナカイは「スヴェン」なのですね。
東山動植物園といえばこの人(?)、ニシローランドゴリラのシャバーニ。室内にいることが多いので、ガラス越しで撮影せざるを得ない場合が多く、さらに通路の照明や観客が映り込みやすいので非常に撮るのが難しいです。
スマトラトラのダマイ。ガッツリメンチ切られました。こちら側は青いガラス面なのですが、フードをガラス面につけて撮ってみました。瞳や毛並み、ヒゲなど、細部までしっかりと描写してくれています。ダマイは雌のトラなのですが、なかなかの美形だと思います。
ちなみに、トラ舎ではもう一頭クンデという雄のトラがいますが、最近体調が悪いらしく公開はされていないようです。
さて、レンズのレビューなのか冬の東山動植物園の紹介なのかよくわからない投稿でしたが、最新のRFレンズ、RF 70-200mm F2.8L IS USMの描写力はいかがでしたでしょうか。
これだけコンパクトだと、例えばPeakDesignのEveryday Backpack 20Lでも標準ズームレンズと一緒に持ち歩くことができそうです。
(EF 100-400mm F4.5-5.6 IS II USMやEF 70-200 F2.8 IS III USMだと、マウントアダプターの長さもあって入らなかった)
参考までに、ThinkTankPhotoのVision13に入れてみました。
左にはストロボ(470EX-AI)、真ん中にEF 70-200mm F2.8L IS USMをつけたEOS R、右にRF 24-70mm F2.8L IS USMを入れてもぴったり入ります。非常にコンパクトですね。
RF 70-200mm F2.8L IS USMは非常にコンパクトで、描写力も高く、今後RFシステムには無くてはならないレンズになるでしょう。
・・・ちょっと高いですけどね。。。しばらくは爪に火を灯す生活を送ろうと思います(笑